角膜移植
角膜移植とは
黒目部分を覆う、厚さわずか0.5mmの透明な膜を角膜といいます。これが病気やケガによって混濁や変形が起こると光を正常に通すことができなくなり、視力の著しい低下や失明を招きます。角膜移植とはこのような障害を受けた角膜を、透明な角膜に取り替える移植手術のことです。
移植に使う角膜は、亡くなられた方の目からいただきます。多くの場合生前にアイバンクに登録しており、その遺志を継いだご家族からのお申し出によって角膜の提供(献眼)がされ、視力障害者の方たちが光を取り戻すことができるのです。
移植に使う角膜は、亡くなられた方の目からいただきます。多くの場合生前にアイバンクに登録しており、その遺志を継いだご家族からのお申し出によって角膜の提供(献眼)がされ、視力障害者の方たちが光を取り戻すことができるのです。
ページ内目次
海仁グループの取り組み
海谷眼科(助信町)は、浜松医科大学と共にアイバンク眼球摘出基幹病院としての重要な役割を担っております。
また、海谷眼科、かけ川海谷眼科では、角膜治療の権威である京都府立医科大学 特任講座 感覚器未来医療学 教授の木下医師、京都府立医科大学眼科 学内講師と連携し、年間約10~20件の角膜移植術を行っています。
角膜の切開には、最新手術装置「iFSフェムトセカンドレーザー」を使用しています。コンピューター制御のレーザーにより、短時間で正確に角膜を切り出すことができます。
また、海谷眼科、かけ川海谷眼科では、角膜治療の権威である京都府立医科大学 特任講座 感覚器未来医療学 教授の木下医師、京都府立医科大学眼科 学内講師と連携し、年間約10~20件の角膜移植術を行っています。
角膜の切開には、最新手術装置「iFSフェムトセカンドレーザー」を使用しています。コンピューター制御のレーザーにより、短時間で正確に角膜を切り出すことができます。
そのため患者様の眼への負担も軽減され、パズルのピースをはめ込むようにピタリと患者様の角膜に移植ができるので、角膜が安定し術後の治癒が良好です。
※疾患によってはフェムトセカンドレーザーを使用できない場合もあります。
アイバンクについて
アイバンクとは献眼希望者が亡くなった時に角膜の摘出医を手配し、角膜移植を行う医師に角膜をあっせんしたり、アイバンク登録・献眼の普及活動をする、各都道府県におかれている公的機関です。静岡県アイバンクは献眼活動が盛んで、平成26年の献眼者数は145人、全国第一位でした。
日本アイバンク協会による平成25年度の統計では、角膜移植を希望して待機していた人は、2,207人、それに対して角膜提供を受けた人は、1,476人と治療の機会を得られない方がまだまだ多くいらっしゃいます。ひとりでも多くの方が光を取り戻せるよう、献眼について考えてみましょう。
日本アイバンク協会による平成25年度の統計では、角膜移植を希望して待機していた人は、2,207人、それに対して角膜提供を受けた人は、1,476人と治療の機会を得られない方がまだまだ多くいらっしゃいます。ひとりでも多くの方が光を取り戻せるよう、献眼について考えてみましょう。
わたしたちにできること
献眼の意思表示
- アイバンクに献眼者登録を行い、意思を表示する
献眼したい場合、事前の登録は必ずしも必要ではありませんが、献眼者登録を行うと登録カードが発行され、それを携帯することで献眼の意思を示すことができます。 - 臓器提供意思カードに意思(※)を表示する
市役所窓口、保健所、コンビニ等で入手できます。 - 日本臓器移植ネットワークのWEBサイトで意思(※)を登録する
- 健康保険証・運転免許証の意思表示欄で意思(※)を表示する
※「提供しない」という意思表示もできます。 アイバンクパンフレットや臓器提供意思カードは、海仁グループにも設置してあります。 |
アイバンク活動への協力
アイバンクは、すべて慈善事業で行われています。
海仁グループでも、募金活動をしておりますのでぜひご協力ください。
海仁グループでも、募金活動をしておりますのでぜひご協力ください。
海谷眼科
かけ川海谷眼科
みどり台海谷眼科
患者様の声
ここでは海谷眼科で移植手術を受けられた患者様の声をご紹介します。
「献眼を受けて」40歳代 男性
移植から約2年がたった現在、調子が良い時は裸眼視力が0.5、眼鏡での矯正視力は0.7が出るようになりました。移植前の視力は、裸眼で0.02だったので、数値だけみてもとても大きな変化です。私の場合は左眼の視力は良く、右眼の視力が低下していたのですが、手術後は左右の視力のバランスも良くなり日常生活の不便がかなり減りました。
先生に「角膜移植しかない」と言われた時はとても困惑しました。場合によっては拒絶反応があると聞きましたし、眼の手術はやはり怖いと感じたからです。しかし、見えている方の左眼の視力が落ちてしまったら、もう見えなくなってしまいます。
そこで手術を受ける決心をしたのですが、実際に角膜提供を受けるまで約6年かかりました。日々献眼活動に尽力されているアイバンクやライオンズクラブの方とお話をする機会がありますが、静岡県西部地方は東部に比べ献眼者が少ないのが現状だそうで、献眼についてのご理解が広まることを願うばかりです。
献眼をしてくださった方の尊い遺志、そのご家族のご決断を思うと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
先生に「角膜移植しかない」と言われた時はとても困惑しました。場合によっては拒絶反応があると聞きましたし、眼の手術はやはり怖いと感じたからです。しかし、見えている方の左眼の視力が落ちてしまったら、もう見えなくなってしまいます。
そこで手術を受ける決心をしたのですが、実際に角膜提供を受けるまで約6年かかりました。日々献眼活動に尽力されているアイバンクやライオンズクラブの方とお話をする機会がありますが、静岡県西部地方は東部に比べ献眼者が少ないのが現状だそうで、献眼についてのご理解が広まることを願うばかりです。
献眼をしてくださった方の尊い遺志、そのご家族のご決断を思うと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
Q&A
Q | 献眼の年齢制限はありますか? |
角膜の寿命は200年とも言われています。その為年齢制限はありません。 |
Q | 白内障手術をしましたが献眼できますか? |
できます。角膜が透明であれば良いので、近視や乱視、白内障手術を受けていても大丈夫です。 |
Q | 角膜提供した後の顔は傷ついてしまうのですか? |
眼球を摘出後、義眼を入れますので、お顔はほとんど変わりません。 |